小杉歯科マガジン 2021年8/1号 スポーツによるケガ 

  • スポーツによるケガ今まさに東京オリンピックの真っ最中で、日本選手によるメダルラッシュに沸いています!
    スポーツは老若男女、世代ごと、いろいろなかたちで楽しまれています。部活動やプロの世界、健康維持のためや趣味としてなど。

    スポーツではどんなに気をつけていてもケガをしてしまうことがあります。使い慣れていない筋肉を急に使ったり、ずーっと同じ動作をくり返したりすることで、痛みが生じることもあります。

  • 「外傷」と「障害」

    *スポーツ外傷
    「外傷」は転倒や衝突などの大きな外力が一度にかかることによって発症します。
    接触・衝突による外傷脱臼、骨折、捻挫や肉離れなどがこれにあたります。

    *スポーツ障害
    「障害」はスポーツ動作の繰り返しによる慢性的なストレスが原因となっておこる身体の痛みです。
    そのため、『使い過ぎ症候群(オーバーユース症候群)』とも呼ばれています。
    疲労骨折や関節炎、腰椎椎間板ヘルニアなどがそうです。

  • 成長期のケガの特徴

    骨端線の場所成長期の骨には成人の骨には見られない骨端線(成長線)という部分があり、その骨端部が常に成長して伸びていきます。
    成長を続けている間は構造的に弱く、強いけん引や捻じれが繰り返されると、傷ついたり変形したり、障害が起こりやすくなります。

    毎日運動部で激しい練習を行う中高生にとっては、原因が思い当たらなくても、肘や膝に痛みを抱えていることもあるのではないでしょうか。
    ここでは成長期に起こりやすいスポーツ障害についてご紹介します。

     

    *オスグッド・シュラッター病
    オスグッドの症状身長が著しく伸びる小学校高学年から高校生くらいまでに多く見られる膝の関節痛です。膝のお皿の少し下の骨の部分がポッコリ膨らんで、押すと痛かったり、走ったり屈伸したりすると痛むのが特徴です。

    これは、太ももの骨の成長に筋肉や腱の成長が追いつかないため、膝下部分が常に筋肉や腱で引っ張られた状態を作り出し、脚を酷使する運動を繰り返すことにより痛みや腫れが生じます。

     

    *野球肩・テニス肘
    投球動作の繰り返しによって起こる関節部分の炎症です。
    症状としてはしびれや痛み、関節のロッキングなどがあり動作に支障をきたすことがあります。また、フォームの異常で起こることもあり、単に投げ過ぎが原因ではないこともあります。リトルリーグショルダー・野球肩・テニス肘

    野球やテニスに関わらず、繰り返しの動作で肩や肘に痛みを生じたらフォームも見直してみましょう。

  • 応急処置自身がスポーツをやっていたり、子どもがスポーツチームに入っていたりすると、打撲や捻挫、肉離れなどの応急処置としてRest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとった「RICE」処置を知っている、または行ったことがある、という人は多いかもしれません。

    RICE処置

    近年世界では「PRICE」「POLICE」という処置法がスタンダートになっています。
    「PRICE」は今までの「RICE」にProtection(保護)が追加された考え方で、患部を固定し保護することで更なる悪化を防ぐための処置です。
    成長期の学童スポーツをサポートする保護者の方は、この応急処置法をぜひ覚えておいてください。

    「POLICE」は「RICE」のRest(安静)の代わりに Protection(保護)、Optimal Loading(最適な負荷)が追加された考え方で、ケガからの回復を促す目的で受傷早期から患部にある程度の負荷をかける処置法のことです。
    「POLICE」処置は、治療・施術の専門家による応急処置として、チームでサポートを受ける体制を作っておくとよいのではないでしょうか。

  • スポーツ障害の予防・ 基礎トレ-ニング(ストレッチ)を十分行いましょう。
    テーピング・ ウォーミングアップとクールダウンをきちんと行いましょう。
    ・ 行う競技種目の正しいフォ-ムや技術の指導を受けましょう。 
    ・ 無理をせず、自分に合ったトレーニングを行いましょう。
    ・ 環境、天候などに配慮して、無理な練習計画を立てないようにしましょう。
    ・ テーピング、サポーター、プロテクタ-などを適切に使用し、保護しましょう。

  • 参考:独立行政法人日本スポーツ振興センター資料 他


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