小杉歯科マガジン 2022年1/1号 メタボリックシンドローム 

  • メタボリックシンドローム2022年、新しい年がスタートしました。年末年始はどうしても体重が増加しがちな時期です。
    お正月が過ぎて、恐る恐る体重計に乗ってみたら・・・スゴイことになっていた! なんて人も多いのでは?

    食事をして体内に入ったエネルギーが、消費するエネルギーより多いと、余分なエネルギーが脂肪として蓄えられます。
    脂肪は溜まる場所によって内臓脂肪と皮下脂肪の2つに分けられるのですが、『メタボ』で知られるメタボリックシンドローム(Metabolic Syndrome)は、内臓脂肪型の肥満がきっかけとなって脂質異常や高血糖、高血圧を引き起こします。

  • 内臓脂肪とその働き

    内臓脂肪は、お腹の中の内臓周囲につく脂肪です。ですからそれが過剰に溜まった状態「内臓脂肪型肥満」ではお腹の出っ張りが目立ちます。
    このような太り方は男性に多く、その体型から「リンゴ型肥満」とも呼ばれています。リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満

    脂肪は単にエネルギーを貯蔵するだけではなく、脂肪細胞からはさまざまな生理活性物質が分泌されています。
    その中で代表的な善玉物質「アディポネクチン」には脂肪を燃焼させたり、動脈硬化を予防する働きがありますが、内臓脂肪が増え脂肪細胞が肥大化すると、これらの善玉物質が分泌されにくくなってしまいます。

  • メタボの診断

    体格指数値(BMI)22を正常とし、これより低い人はやせ過ぎ、25を越える人を肥満としています。
    BMIの計算方法は体重(kg)を身長(m)で2回割った値です。

    BMI計算式  体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

    その他に、おへその位置でウエストサイズが男性85㎝以上、女性90㎝以上か、複数の病気が起きているか(血清脂質、血圧・血糖値の検査のうち2つ以上の異常があればメタボ)などから診断します。
    メタボの診断基準

  • メタボになってしまったら

    まずは過剰に溜まった内臓脂肪を減らすことです。
    皮下脂肪は溜まるのも使うのも時間がかかる一方で、内臓脂肪は溜まりやすく消費されやすい脂肪です。つまり、幸いにも内蔵脂肪型肥満は解消しやすい肥満ということなのです。

    さまざまな病気の原因となる内臓脂肪型肥満を比較的簡単に解消できるとなれば、早速行動しない手はありません。
    まずは減量にこだわらず、ウエストを細くすることが最初の目標です。ウエストが細くなれば、内臓脂肪が減ったということで多くの検査結果が同時に改善できます。
    改善方法:1に運動、2に食事・禁煙、最後に薬

    見出し飾り体を使うチャンスを見つけよう
    階段を息を切らせて昇る会社員今の社会は、自分で体を動かす努力をしないと運動量がどんどん減ってしまう世の中です。
    エスカレーターやエレベーターには乗らず階段を上る、ひと駅前で降りて歩くなど、毎日の生活の中でできるだけ体を使う機会を見つけてみてください。

    見出し飾り食事の見直し
    腹八分目、寝る前には食べない、油ものを少なく野菜をとる、よく噛んでゆっくり食べる、タバコは控える、お酒を飲み過ぎない。
    当たり前のようなこの基本をしっかりと続けることが大事です。

    見出し飾り検査値の改善がなければ薬で治療
    運動や食事の習慣を改めて内臓脂肪が減っても、十分に改善しない検査値が残ることもあります。その場合は薬によって治療します。
    メタボと診断される前に既に脂質異常症や高血圧、糖尿病などの薬を処方されていた場合は、その薬物治療を受けながら内臓脂肪を減らしていきます。

    見出し飾り年に一度は検査を受ける
    メタボはもとより高脂血症や高血圧、糖尿病などの病気や動脈硬化などは、ほとんど自覚症状が現れません。
    一度改善した検査値が再び悪くなることもあります。

    心筋梗塞や脳梗塞の発作を防ぐには早期発見が重要です。忘れずに定期検査を受けるようにしましょう。

    健康診断を受けるメタボ中年男性厚生労働省は、年に一度の特定健康診査の実施率目標値を「70%以上」と掲げています。
    2019年度は55.6%と、年々少しずつ向上してはいますが、まだまだ目標値に及ばないのが現状です。


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