小杉歯科マガジン 2018年8/15号 舌のポジション 

  • 舌のポジションあなたは、リラックスして口を閉じているとき、舌の位置がどうなっているか意識したことはありますか?
    舌には正しい位置があって、その正しい位置を保つためには舌の筋力が必要です。

    「食事をするとき」「会話をするとき」「呼吸をするとき」それぞれの動作をスムーズに行うために、舌の位置や動きはとても重要になってきます。
    そして、舌の筋力は全身のバランスや健康で若々しさを保つためにも大きな役割を果たしています。
  • 正しい舌の位置って?
    口を閉じているとき、舌の先は上あごの前歯のつけ根あたりにあって、舌全体は上あごにピタッと吸着している状態が正しい舌の位置です。

    舌の位置が正しく保たれていると、、、

    ① 体のバランスが整う
    重い頭を支える首の力が安定して姿勢も良くなります。

    ② きれいな歯並び
    幼児期では、正しい舌の位置が生えてくる歯のガイドとなって、舌の周りを囲むようにきれいなアーチ状に並びます。

    しっかり鼻で呼吸する少年③ 鼻呼吸
    鼻から取り込まれた空気は、副鼻腔を通り細菌やウイルスを排除し、加湿されたきれいな空気を肺へ送り込みます。
    そのため風邪などの感染症にかかりにくくなります。
  • 舌の筋力が弱いと・・・
    舌の先端が下の歯の裏側についている状態を「低位舌」といい、低位舌の人の多くに口呼吸の習慣があります。
    舌の筋力が弱いと、全身にどのような影響があらわれるのでしょう。

    ① 口呼吸になる
    口呼吸は口腔内の乾燥を引き起こします。
    唾液には自浄作用があり、細菌の感染を防いだり、歯の石灰化を促したりしていますが、口の中が乾燥すると唾液によるバリア機能が働かなくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まり、アレルギーなどの感染症にもかかりやすくなります。
    鼻呼吸の時の舌の位置と口呼吸の時の鼻の位置② 滑舌が悪くなる
    舌の筋力が弱いと、口周りの他の筋肉とのバランスにも影響を及ぼします。
    「さ行」や「た行」が発音しにくかったり、滑舌が悪くなります。

    食が細い老人③ 食が細くなる
    食べ物を咀嚼して飲み込む(嚥下)には舌の運動が欠かせません。
    舌の筋力が弱くなると、咀嚼力も落ちるので噛みごたえのあるものを避けるようになります。

    筋力が落ちると基礎代謝も下がってきて、食も細くなってしまいます。

    ④ 老けた表情になる
    口がポカンと開いてしまう人は、口腔周囲の筋肉もたるんだ状態になっています。
    表情筋が衰えてしまうと、ほうれい線やあごのたるみが目立つようになります。


    片脚立ちでバランスが保てない人や握力が弱い人は、舌の筋力も弱い傾向にあるそうです。

    自分の舌の位置が正しく保たれていないと感じる人や、呼吸・咀嚼・嚥下・会話の際に以上のようなトラブルを抱えている人は、かかりつけの歯科医院で相談してみてください。

    舌の筋力低下による悪循環
  • 舌の筋力アップ体操をしよう!
    「ベ・ろ・わ・た・か・ら」(ベロは宝)としっかりと発音して20回くり返しましょう。
    舌を正しい位置に改善するための簡単トレーニング法です。

    「べ」・・・舌の筋肉が鍛えられ、舌を上に持ち上げられるようになる。
    「ろ」「ら」・・・舌先を上あごにつける訓練になり、舌の動きが滑らかになる。
    「た」「か」・・・舌を上あごに吸着させて発音するため、食べ物を飲み込むときの舌の筋肉が鍛えられる。

    ベロは宝(舌の筋力アップ運動


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